またり、すばるくん。

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help リーダーに追加 RSS 「あしたの、喜多善男 〜世界一不運な男の、奇跡の11日間」最終話

<<   作成日時 : 2008/03/20 22:47   >>

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11日目「最後に残された、自由」 視聴率6.8%

行方をくらました善男(小日向文世さん)を探す八代平太(松田龍平くん)が、鷲巣みずほ(小西真奈美さん)に思い当たる場所を電話で聞くが、「判らない」としか答えないみずほ。
埒が明かないと平太が「なあ、今から行くから。今どこにいるんだよ?」と尋ねると、
みずほの答えは、「警察。任意同行だけど、明日には逮捕される」
自分も警察に追われる身で、みずほに会いには行けない。
宵町しのぶ(吉高由里子)が代わりに行こうとすると、マネージャーが現れ、しのぶの懇願も聞き入れず、彼女を無理やり引きずって行ってしまう。
「お願い! 善男ちゃんのこと、助けて!」と言い残し、連れ去られるしのぶ。

一方、保険調査員の杉本マサル(生瀬勝久さん)は、部下(丸山智己)に命じて、みずほと同じ機種の携帯を事件の1ヶ月前に新規登録した人物について調べさせていた。
それは、一番疑われそうにない人物
それじゃ・・・リークしてた女社員??

翌日。
喜多善男が死ぬと決めた日。

警察に拘束中のみずほに、杉本が面会に来る。
「まさに意外な展開だぁ」などと上機嫌な杉本に、「喜多善男がどこにいるか知りませんか? あの人を助けたいんです」と頼み込むみずほ。
「人のことを心配している状況じゃないでしょう。それに今、あなたはここに」と杉本が言うと、
「八代平太が代わりに」と答えるみずほ。
その平太も今や喜多善男の保険金殺人容疑で追われる身だと、杉本に教えられる。
しかし、「教えてください」と重ねて頼み、「いいですよ。場所ならすぐに判る」と杉本は部下に指示を出す。

単線の列車に乗り込む善男。仕立てたスーツを取りに行き忘れたことに気付くも、「まあいいや」とあまり気にしない。
上山田−中館−吉野平−時山・・・と続く電車での移動を、発信機で追跡していた杉本の部下だったが、バッテリーが10日しか持たないタイプだった為、吉野平の辺りで途絶えてしまう。
平太がもう一度、みずほに尋ねる。
「思い出してくれよ。喜多さんが、あんたと行こうとした場所。ほんの一瞬だけど、あんたと心がつながった瞬間があったって」
「だめ・・・思い出せない。あの人と一緒にいた時のこと」
苦しむみずほ。

稽古場へ行くしのぶ。彼女を待っていたのは、共演者、スタッフの冷ややかな視線。
針のむしろのようなチクチクとした雰囲気。
その壁に貼られた絵画展のポスターを見たしのぶは、善男の行く先のヒントは、大事に持ち歩いていた画集と関係があると平太に連絡を入れる。

みずほを追い落とし、我が物顔の森脇(要潤くん)がいる会社へ、杉本と部下、そして警察が現れる。
田中多枝子(水谷妃里)がみずほと同じ型の携帯を新規登録した件などを追求するも、鉄面皮の森脇はしらばっくれようとする。
しかし、「調べればすぐに判る。あなた殺人の共犯者ですよ?」と杉本が問い詰めると、「私はただ、森脇さんに同じ電話を用意しろって!」と、もろくも白状してしまう多枝子。
すっかり刑事の仕事を横取りの杉本。(^m^)
警察へ連れて行かれようとする森脇に、「大胆な犯罪を犯すタイプには似たようなのが多い」と杉本が語りかける。
「優秀なのに、どこか満たされない。順調に出世できるのに、自分の能力過信して、一足飛びに階段を昇ろうとする。足くじいちゃうかもしんないのに」
まさに足をくじいてしまった森脇、「僕がいなければ、この会社は終わっていた」と言い捨てる。
杉本の部下は、多枝子のことを本気で想っていたらしいが・・・女を見る目がなかったってことで。ご愁傷様。

警察に連行されていた長谷川リカ (栗山千明)だったが、善男の口添えのおかげでその疑いが晴れたと刑事に告げられる。
「お母さん名義の通帳を作って欲しいって、喜多さんがあなたに頼んだって。それを脅されて丸山に渡しちゃったんでしょ? 借金の方も解決できますよ。だって、全員逮捕されちゃったんだから」
そんな簡単でいーのか?(^^;

同じく警察に拘束中のみずほを、精神科医・江端達夫(岩松了)が最後のセラピスト。
「逃げていても何も解決はしない。向き合って乗り越えるんです。
結婚生活が苦痛だったのは、喜多善男が嫌いだったからじゃない。罪を犯している自分が赦せなかったんだ」
「あの人は・・・私の愛が偽物だったことも、私がお金のためにあの人を殺すとしたことも知っていたのに、それなのに、いつもあたしに、ありがとう、ありがとうって・・・。その度に私は、自分が汚いものになったような気がして」
「全部が偽物だったわけじゃないでしょう」と言う江端に、「いいえ。全部偽物でした」とみずほは否定する。
「私はずっと自分に嘘をつき続けていた。自分だけじゃない、周りの人全部に」
「そんなはずはない。あなたには、ほんの少しでもあの人に本当の自分を向けた時があったはずだ」
江端の語り掛けに、みずほは一つだけ思い当たったものがあった。
「クリスティーナの世界・・・」

11年前、アンドリュー・ワイエスの『クリスティーナの世界』を熱心に見ているみずほに、カリーを調理中だった善男が声を掛ける。
「クリスティーナは振り返らない。ずっと向こうを向いているんだ」
「絵は振り返らないもの」と、絵を見つめたまま答えるみずほ。
「でも、僕は見つめていたい。実はね、その絵と似てる場所を知ってるんだ」
驚いて、善男を見上げるみずほ。
「僕が通ってた中学校の裏に、そんな建物がある。一緒に、行ってみない?」
「見たい。行ってみたい」とみずほは答え、また画集に目を落とす。

ようやく、封印していた記憶を思い出したみずほ。
「あの人を助けないと。
私は一度も・・・一度もあの人を、心から・・・心から、抱きしめたことがありませんでした。
自分のことばかり考えていました。
あの人、あの人を助けたい・・・・! あの人を助けたい!」
祈るように手を組み、むせび泣くみずほ。
「僕の役目は終わりましたね・・・」と、江端は部屋を去る。

『クリスティーナの世界』の絵さながらの丘へ辿り着いた善男。
「俺の最後の場所」
善男の目には、クリスティーナの姿さえ浮かぶ。
決してこちらを振り返らない善男にとっての「クリスティーナ」・・・みずほの幻影を追い越して、煙突のある家へと向かう。

劇中歌「アローン・アゲイン」
♪もし僕がこのままずっと つらい日々を過ごすなら 
考えてた事があるんだ
塔にのぼって 身を投げるのさ
そうすればわかるだろう 絶望がどんなものか
やじ馬が騒いでいる
“かわいそうに 捨てられたのさ”
やがてみんな去り 僕はひとり
また孤独に戻っただけさ♪


派手にこけて、せっかく傷が治りかけた掌に、また新たに「11」の傷が刻まれる。
「そうさ、美しい死なんかあるもんか。
死ぬってことは、この体を傷つけることなんだ。壊すってことなんだ。
そうさ俺は、この体を壊しに行くんだ」


その頃、しのぶの稽古が行われている。劇中で、本を読み始めるしのぶ。

「人は人を恨み、怒り、裁いて罰を与えようとする。
怒りに身を委ね、行動することは、実はそれほど困難なことではないのだ。
人間にとって最も困難なこと、それは、他者を、そして自分を赦すことなのだ。
その先にこそ、調和があると知りながらも、人は赦すことをなかなか出来ない。
誰もがその内側に、黒いものを抱えている。
誰かを傷つけることもある。
罪を犯すことも。
悲しみに打ちひしがれることもあるだろう。
だが、その同じ人間が、純粋に愛を求めることがある。
本当の愛を手に入れたいのならば、赦すことを知りなさい。
他者を、そして自らを」

読みながら号泣するしのぶに、驚く面々。

「死なないで・・・」
しのぶの魂の叫び。

釈放され、警察署から出て行くリカ。

そして、善男は枯れ野を分けて進み、絵と同じ家の下へ到着。煙突を見上げる。
岸壁に立つ家の屋根を、へっぴり腰でよじ登り、煙突を目指す。

「そうさ、俺は、俺の体を、壊すんだ」

煙突の上から、岸壁の下を覗き込むと、激しく打ち付ける波に萎縮する。
「出て来い! ネガティブ善男!
お前のお望み通り、俺は死んでやる!
出て来い! 出てきて俺を、俺を罵れ、もう一度!」
煙突の上に立つ。

しかし、既に統合されたネガティブ人格が現れることはなく、耳に届くのは、風のむせぶ音。

思わずしゃがみこんで、「俺に死んじまえって言えよ、死んじまえって!」と叫ぶ。
「出てきてくれよ!」
いくら叫んでも、聞こえてくるのは、ビョォオオオオオ・・・・と泣くような風の音ばかり。

するとそこへ、息を切らしてよじ登ってくる男がいた。
「こんなに走ったの、運動会以来だよ」とぼやきながら、屋根の上に立つ平太。
「喜多さん、死ぬなよ」と、煙突の上の善男を見上げる。

煙突の上にしがみつく善男は、「来るな」と制した上で、
「最後ぐらい俺の自由にさせてくれ。
俺の人生がどうしようもなかったことは知ってるだろ?
ずっといいように使われて、いいように騙されて、利用される価値がなくなったら、誰も相手にしてくれなくなった。
一人になった。
もう、絶望しか残ってない。
だが、これだけは違う。誰かにやれと命令されたわけじゃない。
自分で死ぬって決めたんだ。
もう、この世界から消えるって。
だから、来ないでくれ。こっちに来るな」

平太は、真っ直ぐに善男を見つめ、話しかける。
「俺さ、あんたと出会った時、運命だと思ったんだ。これでリカを助けられるって。
自分で死ぬって決めてるような奴だから、殺しても構わねえだろって」
複雑な顔の善男に、なおも続ける平太。
「俺の親父は自殺したんだよ。首吊ってさ。
あいつは逃げやがった。逃げてぇ奴は、勝手に逃げりゃあいい。
弱くて負けて、自分で死にてぇ奴は、勝手に死ねばいいって、ずっとそう思ってたんだ」

「弱い人間は消えていけばいいんだ」と善男。

「そんなことねぇよ! そんなことないんだって。
俺、あんたとずっと一緒にいて、そう思えるようになった。
弱くたっていいじゃねえか。
親父はさ、いつも俺に謝ってばっかで。
でもさ、あいつはあいつなりに必死に生きてたんだ。判ってたんだよ。
俺があいつを嫌いだったのは、弱かったからじゃねえ。
死んじまったからなんだ。生きてて欲しかったんだよ。
弱くたっていいからさ、生きてて欲しかったんだ。
喜多さんは、死なないでくれよ・・・!
俺、喜多さんのおかげで、親父のこと赦せたんだ。
なぁ、喜多さんいいとこばっかじゃねぇか。
なぁ、生きててくれよ。何出来るか判らねぇけど、生きててくんねぇと、喜多さんに何も出来ねぇだろ?」

必死に訴えかける平太に、善男は冷淡に告げる。
「俺は、あんたの親父じゃないんだ。残念だけど」
そして、平太に背を向け、煙突の上に立つ。

「おい、待てよ!」と追う平太。
「来るな!」
「そうだ、喜多さん作ったカレー食いてぇんだよ。な、作ってくれよ!」
平太が善男の足にしがみつく。
「放せ!」
「ぜってぇ、放さねぇ! なぁ、俺にカレー食わしてくれよ!
食ったら、何でも言うこと聞くから、なぁ、喜多さんよぉ!」


ゆっくりと屈みこんだ善男は、見上げる平太と見つめ続け・・・
ぐぅ、と善男の腹の虫が鳴く。
思わず苦笑しあう二人。
「考えてみたら、朝から何にも食べてない」
カレーの話をするから、死ぬよりも空腹を満たすことに頭が行ってしまう。
「でも・・・カレーで死ぬのをやめるっていうのは・・・」
照れくささもあり、不本意な善男に、「別にいいじゃなぇか。降りようぜ」と促す平太だったが、足を滑らせて、危うく落ちそうになる。
「俺が死んだらシャレんなんねぇだろ・・・」
ぼやきながら、態勢を直して屋根に座り込んだ平太。その傍へ行き、
「平太さん、ありがとう・・・」
善男が礼を言い、平太は笑う。
その後も、足を滑らせ、「勘弁してくれよぉ・・・」とぼやき降りて行く平太。

いつの間にか、夕暮れ時の空が広がっている。
何とか無事に降りてきた二人が連れ立って歩いている。
ふと、善男が立ち止まり、あの家を振り返る。
「行こうぜ」と平太に促され、また歩き出す善男。

警察署内の一室でずっと座っていたみずほに、刑事が「釈放です」と告げる。
「え・・・?」
まー・・・主犯は森脇だし。

廊下を歩いていると、向こうから来た森脇とすれ違う。
「あ〜今が、本当にあなたの顔だ・・・
でも、張り詰めたままのあなたが、僕には魅力的だった」

ふてぶてしく告げ、歩いて行く森脇。

みずほが警察署を出ると、そこに善男が立っていた。
長い間、二人は離れたまま見つめ合う。
そして、何も言わずにきびすを返し、立ち去る善男。
みずほもまた、反対側へと歩き出す。

多分、これでもう・・・二人が会うことはない。

リカを待っていた平太。駆け寄るリカを、平太は抱きとめる。
「もうお金の心配しなくて良くなったの」
「そっか、良かったじゃん」
「喜多さん、いい人だったね」
「喜多さん、死ななかったんだ」
「あたし、あの人、死ねないと思ってた」
リカは身を離し、平太を見上げて言う。
「死のうとしてもさ、きっと、平ちゃんが止めるんじゃないかって。
だって平ちゃん、いい人だもん。私のほうが悪い人なんだよ」
「それはもういいじゃないか」
「平ちゃん、もうさ、終わりにしよ。あたしたち、もうダメだって。さよなら、平ちゃん」
身を翻して歩き去るリカ。その背中に、平太は呼びかける。
「な、リカ・・・! 連絡するからな!」
しかし、追いかけようとはしない平太に、リカの顔は、本当にこれで終わりだと予感させる。

キャバ嬢たちに、善男帰還の連絡が入る。
「これから、カレーパーティ!」
嬉しそうにはしゃぐキャバ嬢たち。
いやでも、あのカリー粉は、2ヶ月寝かさないと・・・。(^^;

鷲巣英人(神保悟志さん)が転覆した事件についての審査を終えて帰ってきた杉本。
会社が受け取る8億は無効になるが、みずほの個人名義の2億は支払われることに。
「いいんですか?」と部下が問えば、
「そんなもん、俺の業績には関係ないんだ。
あいつも会社立て直さなければならないだろ。あいつも悔い改めたんだ。はなむけだ。俺にも、慈悲ってもんがあるんだよ」
愛読書の『夜回り先生』を突きつける。
そして、また次の仕事。
さすが、優秀な保険調査員!!


そして、また日が昇る。

公園のベンチに腰掛けて、手紙を書いている善男。
下敷きにしているのは、就職情報誌。

「おふくろへ
元気ですか。こちらは変わりないです。
近いうちに顔を出します。
新しい友人が出来ました。
今度行くときに、連れて行こうと思ってます。
彼にも、おふくろのカレーをご馳走したいと思っているので・・・」


今までずっと肌身離さず持ち歩いていた鞄の中身をリュックに詰め替え、鞄をゴミ箱に捨てる。
その時、底に貼り付けられていた発信機を見つけるが、眉をひそめただけ。
新しいリュックを背負い、仕立てたスーツをキリっと着込み、颯爽と歩く善男。

「終わるはずだった俺の明日が、また始まった。
数えるほど沢山の明日が。
悲しい明日もあるのかもしれない。
でも、笑える明日もきっとあるような、そんな気持ちがするんだ」


そして、善男の前に平太が現れ、笑顔で手を挙げる。
同じく笑顔で応える善男。



喜多さんの明日は、きっと、大丈夫。(^−^)y



ずっと裏番組を観続けてて、こっちはイッキ観とかしてたんでアレなんですが。
確かに、最初の数話は、期待はずれかな・・・と思ったりもしてました。
が。
三波が生きている・・・という展開から否応なしに盛り上がってきて、釘付けでした。
数字は振るわなかったようですが、好きでしたよ。
主題歌も好きだったし。
じゃなきゃ、こうまで長文で書きませんので。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとうございました☆
私も三波が生きているという展開から、すっかり釘付けでしたw
最初から、はまっていたら、他のキャラの似顔絵も描いていたのにと、ちょっと後悔しています(笑)
視聴率は残念ながら振るわなかったようですが、私もこのドラマ好きでした(^_^)
やな
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2008/03/21 20:23
>やなさん
こちらこそ、TB返し&コメントありがとうございます。(^−^)
箱根行き辺りの間延びした展開の時に、ちらっと観るのやめようかとも思ってたんですけどね。
中盤からの盛り上げが素晴らしかったです。
ずっと録画し続けていて良かったです。最後まで観なかったら、後悔してたかもしれません。
すばる
2008/03/21 20:44

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