芸術劇場「変身」

フランツ・カフカ原作の「変身」を、森山未來くん主演で舞台化したもの。


「ある朝目覚めると、虫になっていた」

で有名すぎる、カフカの名作。

でありながら、読んだことはないけれど。



未來くんが一体、どうやって「虫」を演じるのかと、興味はありつつ、
観に行かなかった作品が、NHKで放送されたので観た。



完全に、「虫」を体現してます。

見た目は人間のグレゴールでありながら、動きが「虫」そのもの。

クモっぽいカンジ?
天井からぶら下がるのが好きらしいし。

未來くんの身体能力あってこそ、だと思います。

あんな不自然な体勢や、動きをこなせるんだから、すごい。

しかも、あの指先の動かし方が、「虫」っぽいし。



あらすじ(ネタバレ込み)

グレゴールは、体の弱い両親や妹のために、毎日、セールスで
歩き回り、家の借金を返すために働いていた。

いつかは妹を音楽学校に行かせてやりたいと思っていた。

家族も、そんなグレゴールに感謝して養ってもらっていた。


ところが、グレゴールが、ある日突然、見るも醜い「虫」になって
しまい、状況が一転。

虫となってしまったグレゴールは、キィキィ鳴くばかりで、
意思の疎通も出来ないが、家族の話は聞こえていた。

疎ましく邪険に扱う父、不気味で近づけない母に代わり、
妹が渋々、食事の世話をしたりしていた。


父が働きに出始めた日、母はグレゴールの部屋を片付けようと
して、その姿を見てしまい、怯え。

帰宅した父が怒り、グレゴールめがけて、リンゴを投げつけ。

そのうちの1つが、グレゴールの体にめり込んでしまう。


リンゴを体にめり込ませたまま、徐々に体が弱っていく
グレゴール。

その頃には、働きに出ていた妹も、兄の世話をしなくなっていた。


やがて、家族は下宿人を住まわせようとするも、グレゴールが
姿を見せたことで下宿人は怒り出し、下宿代を踏み倒し、
慰謝料まで請求しようとする。

ついに、妹は「あの不気味な化け物を処分しましょう」と言い出す。

「もしも、兄の意識が残っているなら、家から出て行くはずだから」

父もその意見に賛成する。


すっかり弱りきっていたグレゴールは、薄汚れた部屋で息絶える。


重荷になっていたグレゴールが死に、幸せを取り戻す家族たちは、
新たな人生を歩みだすのだった……




グレゴールだって、好き好んで「虫」になったわけじゃないのにね。

「虫」として生きながら、かろうじて人間としての意志も残っていた
のだけど。

ただ、「虫」になる前のグレゴールも、どこか人間ぽくないカンジも
する。

それに、何だかんだいって、自分が家族を養ってやってるのだ、
という自負もあったみたいで。

家族も、それに甘んじていたのに、グレゴールが働けなくなると、
自分たちで職を見つけて働いていたし。

どっちもどっち、かも。


特に、「あの子はかわいそう」と口では言うものの、
結局、何もしてあげなかったお母さんが。(--;



でもまあ、もしも、家族が突然、「虫」になったら。

世話できないと思う。

無理! 絶対、無理!!

なので、あまり責められないけどね。

だって、リンゴをめり込ませられるほどデカイんでしょ?



妹は、思春期の頃だったかもしれないのに、よく頑張ったと思う。

だから、その彼女がグレゴールを突き放した時点で、
「終わり」なんだな。



キャスト
グレーゴル・ザムザ…森山未來

主任…福井貴一
下宿人…丸尾丸一郎

グレタ・ザムザ(妹)…穂のか
ザムザ夫人(母)…久世星佳
ザムザ氏(父)…永島敏行

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  • 虫に変身した男

    Excerpt: 舞台「変身」を見ました。 金曜日、NHKでやってました フランツ・カフカ原作の「変身」の舞台 原作は読んだことないのですが、設定ぐらいは知ってましたが ある朝 目覚めると 大きな虫の姿になってい.. Weblog: 笑う学生の生活 racked: 2010-08-21 17:34