舞台「その族の名は『家族』」その2

引き続き、「その族の名は『家族』」の観劇記録。


なお、観て良かったという方が読むと、
気分を害する可能性があるので、ご注意を。



簡単なあらすじは……


とある教会で、亡くなった祖母の葬式が行われていた。

その数日前、祖母が痴呆になったのをキッカケに、
ばらばらになっていた家族が集まっていた。


 作・演出:岩井秀人
 


ざっくりすぎますかね。
まあ、そんな話です。


それを、時系列をバラバラにして、前後入れ替えて描かれ、
後になって、あの時のアレは、そーだったのか!と判る仕組み。

でもなぁ。
演出としては判るんだけど、流れ通りにやってくれた方が、
話に入っていけたように思う。

同じ、時系列バラバラな、ヨロキカの「サマータイム~」は良くて、
こっちが受け入れられないのは、

同じシーンでも、1度目と2度目で、違う描き方をしてるせいかな?

そこが引っかかって、ダメなのかも。


それに、あの組体操をしてみんなで歌って、
それを見ている母が泣いてってところは、
どう考えても、どこにもつながらないんだけど。

どこに挿入すればいいんだろう?




さて、こっからは、キャストに焦点を当ててネタバレで。



通子(母):ユースケ・サンタマリア

母ですw
カツラかぶって、ブラして、女装して。

「いいとも!」じゃ、初めての女装だって言ってたけど、
昔「スケスケシルバ」で、女装してなかったっけ?

でも、別に女性らしくしないという演出だったそうだし、
見た目、女装したユースケ・サンタマリア、でしたw


てゆーか、前から思ってたけど、声はでかいけど、
演劇用の発声じゃないんだよね。

そんで、演劇をしっかりしてる人と、つい比べちゃって。


でまあ、ガニ股なのは仕方ないとして、
ドスバタと歩くのは、どうかと思う。(^^;


暴力的な夫との生活を、耐えに耐える母。

子どもたちには優しく温かく接し、見守り、理解して。

そんなお母さん、でした。



登場したら、ぐるぐると舞台上を回りながら、前説を始めて。

万が一の避難方法とか、
天井のライトがパシパシっというけど、地震とは関係ないとの説明。

地震に備えて、非常口を沢山作りました。
でも、そのうち4つまでは、開けると向こうはコンクリートです、とかw

もしも、ホールで待機することになったら、話しかけてください。
そんな機会は滅多にないので、とか。

外まで避難しないといけないとき、こんな格好してるから、
舞台だって説明してください、近くに警察署があるんでね、
とお願いされました。(^m^)


そこでも、そっか、こっちじゃいまだに余震が続いてるんだよな、
と、思い知らされましたね。



太郎(長男):滝藤賢一 

前からお見かけしたことはあったけど、お名前を知ったのは最近。

「踊る3」の王(ワン)さんが、記憶に新しいかな。


一番、感情移入しやすいのは、長男かも。

おばあちゃんとか母に対しては、優しいし、会話も成立してるんだよね。

でも、子どもの頃に暴力を振るわれた父や、
とっとと家を出て行った妹や弟とは、一線を引いていて、
自分の気持ちとか、素直に出せなくて、誤解されて。


そんな兄ちゃんを、一番理解してくれているのは、母なんだよなー。

「教会着く前から太郎は泣いてたよ」と母が言い張ってたけど。

妹に対して「お前ちゃんと持てよ! 完全にバランス悪いだろ!」
とか、キレてたのも、泣きそうになるのを、誤魔化してたとか?


家族が揃った!とはしゃぐ弟を力づくでどかしたのは、
母に言われた、父の歌を聴きたかったから、かな?


そんな感じで、とっても不器用な人。



よしこ(長女):内田 慈  

同じく、幼い時に、父から暴力を受けて育った。

そして、嫁ぎ先の義理の姉と巧くいかず、
祖母の痴呆のこともあり、住まいを引き払い、
実家への転居を考える。

そして、バラバラになっていた家族の絆を深めようと考え、
みんなに集まるよう声をかけた。

その事情を知っているのは、母だけ。


この人なりに、家族をまとめようと必死なんだけど、
それがかえって、長男の気に触ったり、
妹を傷つけたりするんだよね。


でも、母が胸にずっと秘めていた思いを語れる相手は、
一番近い立場にある長女だったりする。



次郎(次男):荒川良々 

兄や姉よりは被害は少なかったものの、やはり、
幼少時に、父から暴力を受けた。

そのことがあり、父親に対しての怒りをぶち撒ける場面も。

兄に対しても、理解できない部分があり、
あまり良く思っていない様子。


母が次男の顔を見るなり、驚いたわけが……
「お地蔵さんみたいな」ってのが。(^^;



かなこ(次女):浅野千鶴 

家族の中では、唯一、父の暴力を受けずに育ったらしい。

現在は、ホワイト・イナバウアーというバンドのヴォーカル。


宴会の場から消えた2本目のマイク、
母が持って去ったのと、次男が彼女の鞄に忍ばせたのと、
どっちがホントだったんだろ?(^^;


長女に歌を強要されて、耐え切れずに逃げた次女を慰めたのも、母。

だけど、よりによって、「ボンバヘッ♪」ってw



父:大鷹明良  

諸悪の根源。

「理不尽な暴力は一度もしてない、愛情だ!」と言い張るけど。

さすがに、バットやゴルフクラブで殴りつけるのは、
行き過ぎだし、虐待だよね。今だったら。

でも、大きくなった子どもたちが、自分に意見をぶつけたり
するのを、「俺は嬉しいよ!」と言うあたり……


この人も、やっぱり、不器用な人なのかな?

今更になって、妻に離婚を切り出したりね。
何やってんだかってゆー。


「リバーサイドホテル」は、朗々と歌われてましたねーw

でも、2回目は、「ホテルは……リバサイッ」になってて、
こっちが正しいのか?



菊枝(祖母):研ナオコ 

やーもー可愛かったです♪

「通子ちゃん、通子ちゃん、今何時?」
「丑三つ時よ」

のやり取りが面白かったw


あとは、セリフをとちった時に、
「間違えちゃった」と言い出しw

「え、おばあちゃん、何を間違えたの?」と言われ、

「何を間違えたのか、わからなぁい」と返したりw


白髪のカツラをかぶろうとするけど、めんどくさがって、
結局、そのままで通したりw


お粥じゃなくて、お寿司を食べたがって、
後のシーンで、ホントに食べてたしw


そんな自由な感じもいい。



前田(次郎の友人):ノゾエ征爾  

次郎に半ば無理やり誘われ、家族団らんの場に同席した男w

まあ、決して、団らんではなかったけれど。

ある種の気まずさもあるから、呼ばれたのかもね。



和夫(よしこの夫):古澤裕介  

気のいい娘婿。
でも、ちょっとズレてるかも?

次郎の年齢設定が判らないからアレだけど、
そこそこの歳の男子に、まりもっこりの人形はないだろw

長男のために、今や絶滅寸前のペナントを、
わざわざ買ってきてくれる、いい人w

あの父との付き合いを「苦労」と思わないと言ってくれる人。
この夫がいたから、長女は、
半ば避けていたはずの実家に帰ろうと決意できたのかもしれない。



牧師:小河原康二 

どこかズレてる。
決定的に、どこかがズレてる。

出身地が近くても、別に運命じゃないしw



葬儀屋1:田村健太郎
葬儀屋2:師岡広明
 

祖母の遺体を棺に入れるときの、あの粗相は、
どっちがホント?

まるで、1度目にしでかしたから、2度目でやり直そうとしたみたいw
どのみち、失敗してたけど。(^^;





てな感じ?

書き忘れたこと思い出したら、あとで足すかも。


要所要所で笑えたけど、その笑わせ方が、あんまり好きじゃない。

好きになれない、か。
どちらかと言うと。


まあ、内容的に、楽しい話でもなかったしね。
家族間のいざこざや、祖母の死を描いてるわけだし。


わざわざ東京まで観に行って、良かったーとは思えないものの、
観に行けなかったら、行きたかったなーと思ってただろし。



ホントは、鑑賞後に、初演の「て」のDVDを買おうと
思ってたけど、買わずに帰った。

どうも、もう一度見る気がしなくてね……




2011.4.28/東京:青山円形劇場にて鑑賞

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